水溶性ビタミンが不足すると

水溶性ビタミンとは一体どういったビタミンのことを指すのか。そしてどのような性質で不足するとどうなるのかなど、もう少し水溶性ビタミンについて掘り下げながら、その必要性を考えてみましょう。

 

水溶性ビタミンの種類

水溶性ビタミンには、どのような種類のビタミンが含まれるのでしょう。まずビタミンB群のビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン(ビタミンB3)、パントテン酸(ビタミンB5)、ビオチン(ビタミンBH)、葉酸(ビタミンB9)があります。他にビタミンCも水溶性のビタミンと言われています。

 

水溶性ビタミンの特徴

水溶性ビタミンの特徴はその名のとおり、まず水に溶けやすいことです。植物や動物の体内では水に溶けたかたちで存在しているため水を掛けたり浸けたりするだけで、どんどん水の中に流れ出てしまうとのこと。そのため野菜などは水で洗うだけでも、ビタミンCは損失していきます。

 

また熱にも弱く、生で摂取することが一番です。特にビタミンCは熱を加えると、ほとんど損失してしまいます。例外としてジャガイモやサツマイモなど、デンプンでビタミンCが守られているもののみ熱もOKとのこと。またビタミンB2などは熱に強いものの「比較的」というレベルです。

 

しかし脂溶性ビタミンと違い過剰摂取の心配はとても少ないと言われており、必要以上に摂取したビタミンは尿とともに流れ出てしまいます。しかし必要以上のビタミン摂取を長期続けることにより知覚障害、下痢などが起こることもあるそうです。

 

ビタミンB1が不足すると

ビタミンB1はB群の中でも一番不足しやすいと言われているビタミンです。手足のしびれやむくみなどが出ることも多く特にひどくなると腱反射異常が起こり、いわゆる脚気という疾患になります。最近は無理なダイエットや食生活の乱れから、また脚気患者が増えてきているとのことです。

 

ビタミンB2が不足すると

ビタミンB2は糖質、脂質、タンパク質を熱に替えるための酵素をサポートする働きがあり、過酸化脂質の代謝にも深くかかわっているとのこと。そのため不足すると動脈硬化になりやすく、血液ドロドロ状態になっていきます。目、皮膚、口内などの炎症も起こりやすく成長にも影響が出ることも。

 

ビタミンB6が不足すると

ビタミンB6も他のビタミンB群と同じように代謝に深くかかわり、特にタンパク質の代謝をサポートする補酵素として働き、欠乏すると皮膚炎などが起こりやすくなります。

 

ビタミンB12が不足すると

ビタミンB12はタンパク質代謝の補酵素として働き、他にも赤血球の生成にも深く関係しています。ビタミンB6や葉酸とともに造血をサポートするため、これらも同時に摂取したいものです。しかし不足すると神経痛、筋肉痛、悪性貧血などの疾患が起こるリスクが高まります。

 

ナイアシンが不足すると

ナイアシンも糖質、脂質、タンパク質をエネルギーに替えるサポートをしますが、その他にアルコールの解毒にも影響があり不足するとアルコール分解ができずに悪酔いしやすくなります。また皮膚、粘膜、消化管、神経などにトラブルが起こるとも言われています。特に口内炎、口角炎などが起こりやすいようです。最近は鬱病や認知症にも効果があることも解明されており、不足することでこれらにも悪影響が出るとのこと。

 

葉酸が不足すると

葉酸が不足すると妊娠時に神経管閉塞障害のリスクが高まると言われ、厚生労働省でも葉酸の摂取を推奨しています。また妊娠中はもちろん、普通の状態でも造血に深くかかわっているため不足すると貧血になりやすく、冷え性、代謝異常、皮膚疾患なども起こりやすくなるとのこと。また動脈硬化になりやすくなるため脳梗塞、心筋梗塞などの重大疾患のリスクも高まります。胎児や乳幼児、成長期の子どもには成長に欠かせないビタミンの1つであり、不足すると成長障害を起こすことも。

 

パントテン酸が不足すると

やはりエネルギー代謝にかかわっているため代謝が落ちることのほか、特にストレスと深い関係のあるビタミンなのでイライラがひどくなったり、鬱、不安症などのリスクも高まります。また皮膚の荒れが目立ってきたり、疲労感、頭痛、手足の感覚異常などが起こるとのこと。

 

ビオチンが不足すると

特にタンパク質の代謝に深くかかわり、皮膚炎症を抑える成分としても働きます。アトピー性皮膚炎などができやすくなるとも言われており、アレルギーとも関係が深いと言われています。

 

ビタミンB群の不足について

以上ビタミンB群それぞれの不足をザックリまとめてみましたが、ビタミンB群は脂質、糖質、タンパク質のエネルギー代謝にとても深くかかわり、ほとんどが補酵素として働きます。それぞれ働きに違いはありますが共通して代謝が悪くなるため疲れやすくなり、皮膚が荒れたり炎症を起こしたりしやすくなります。また目や口内、口角などの炎症もできやすいようです。

 

ビタミンB群はいろいろ相乗効果があるため同時に摂取することで、より有効性を高めることができます。しかし食品から十分に摂ることは意外と難しいビタミンなので、サプリなどを上手に利用することも是非おすすめです。

 

ビタミンCが不足すると

ビタミンCは美容にも健康にも欠かせない重要なビタミンであることは、いまや周知されています。しかしビタミンCはなかなか必要量摂れていない人も多いようです。ビタミンCが不足すると疲労が強くなり、免疫効果がなくなって病気になりやすくなります。すぐに分かりやすいのは風邪をひきやすくなったり、アレルギーが出やすくなったりすることではないでしょうか。他にガンや動脈硬化などの重大疾患のリスクも高まります。

 

美容の面でもやはり美肌を保つ働きがあり不足すると肌荒れが目立ち、それが原因でニキビや吹き出物などにもつながることも。またコラーゲンなどの生成にもかかわっているため、ビタミンC不足はコラーゲン不足にも直結し肌のハリやツヤがなくなります。またビタミンCの抗酸化効果によってシミの予防効果も高く、不足するとシミができやすくなると言われています。

 

 

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