脂溶性ビタミンが不足すると

ビタミンの中でも脂溶性ビタミンとはどういうものか? 脂溶性ビタミンの役割は? 不足した場合のトラブルは? 摂取法は? その辺を掘り下げてみましょう。

 

ビタミンについて

脂溶性ビタミン
私たちは生きるために必要な物質を外界から摂取し、それをエネルギーとしています。それらを引っくるめて栄養素と呼ばれていますが、その中の1つにビタミンがあります。私たち人間は体内ではほとんどビタミンが作れないため食べ物から摂取することになりますが、ビタミンは体内でのさまざまな化学反応を円滑にするための必須物質なのです。

 

ビタミンが不足すると円滑に化学反応が起こせなくなるため、いろいろな症状が出てきます。それによって精神まで侵されることさえあるとのこと。しかし摂りすぎによって、逆に病気の原因になるということもあるので必要以上の摂取は注意が必要になります。

 

脂溶性ビタミンとは

ビタミンには脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンがありますが、脂溶性ビタミンにはビタミンA、プロビタミンA、ビタミンD(D2)、ビタミンD(D3)、プロビタミンD、ビタミンE、ビタミンK(K1)、ビタミンK(K2)があり、大きく分けるとビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの4つのビタミンとなります。

 

そして化学名は、ビタミンAがレチノール、ビタミンDがカルシフェロール、ビタミンEはトコフェロール、ビタミンKはフィロキノンとなっています。

 

脂溶性ビタミンによる特徴

ビタミンAは皮膚や粘膜を強くし、感染予防にも関係しています。ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKは血液凝固に関する成分の産生に深く関係しています。

 

ビタミンAの働き・不足・摂取について
ビタミンAは健康な皮膚や粘膜を作り感染予防にも関係しています。また暗いところがよく見えるためにも必要とのこと。そして抗癌作用や成長促進作用もあります。過剰なビタミンA摂取は肝臓に溜まるため注意が必要ですが、不足すると夜盲症や成長の鈍化、歯や骨の成長の悪化、角膜乾燥症や結膜炎、細菌に対する抵抗力低下、皮膚病などにも影響を及ぼすと言われています。

 

1日当たり必要な摂取量は成人男子2000IU、成人女子1800IUとなります。食品で言うなら鶏のレバーなら5g程度でいいのです。つまりレバーの焼き鳥なら1串の半分で十分ということになります。

 

ビタミンDの働き・不足・摂取について

ビタミンDは紫外線に当たると皮膚で作られると言われています。腸管からカルシウムの吸収を活性化していき、特に骨の発達に関与しています。不足すると乳児、幼児は成長の遅れが見られることも。また特に妊婦は骨軟化症になりやすいと言われています。

 

1日20,000IU以上を長期に摂取すると毒性が出ることもあり、吐き気や下痢、脱水症状などが起こる可能性も。成人男子も成人女子も1日に100IUの摂取が理想とされています。誰でも手軽に食べられるものには鮭があります。ビタミンDの含有が多く、100gの一切れで1,300IUです。さんまやカツオなどは100g約400IUということで、鮭はダントツということになりそうですね。

 

ビタミンEの働き・不足・摂取について

体の中のビタミンAやカロテン、必須脂肪酸の酸化を防ぎ、血管壁を強くし動脈硬化などの予防にも関係します。また細胞膜や細胞質を強くし、生殖機能を正常にして流産の防止にも関係があるとのこと。

 

不足すると過酸化脂質ができ、いわゆる老化が進行します。筋肉の萎縮や代謝の低下、生殖器の低下などが起こり感染に弱くなります。また血管がもろくなり動脈硬化のリスクも。

 

1日当たりの必要量は成人男子が8mg、成人女子が7mgとなり、特に多いものはアーモンドで25個程度です。意外と食べ物で見ると摂取しにくいものだと感じるかも知れません。他のものではイカやブリでも400gほど食べないと必要量は摂取はできません。比較的多いウナギでも200gの摂取が必要になるほどなので、アーモンドは特別に多い食品なのです。

 

ビタミンKの働き・不足・摂取について

血液凝固作用があり、また骨にカルシウムが沈着するためにも不可欠です。体に必要な量の50%は腸内細菌によって合成されると言われています。不足すると鼻血や歯ぐきの出血、怪我などでも血が止まりにくくなります。胃の粘膜が弱り、骨も弱くもろくなりやすくなることも。

 

過剰摂取によって吐き気や呼吸困難、黄疸が出ることもあります。毎日の摂取は日本では決められていませんが成人男性75μg、成人女子が60μg程度と言われています。1g=100,000μgなので本当に微量ということになります。納豆で言うと10g程度なので1カップの5分の1程度ということになり、これなら摂りやすいのではないでしょうか。

 

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