便中ラクトフェリンとは

便中ラクトフェリンという言葉を聞いたことがあるでしょうか。あまり耳慣れない人もいるかも知れませんが、いったい便の中のラクトフェリンを測定し何が分かるのか、そしてどのような健康の状態が分かるのでしょう。ラクトフェリンによる検査のメカニズムなどをまとめてみました。

 

便中ラクトフェリンとは

便中ラクトフェリンとは便の中に含まれているラクトフェリン値を測定します。診断項目に便中ラクトフェリン(Lf)というところがあれば、便中のラクトフェリンの数値が表わされます。

 

便中ラクトフェリンで分かる疾患について

便中ラクトフェリン

便中ラクトフェリンの数値によって胃腸内で、炎症を起こしている可能性があると考えられ、そのことから消化管疾患として潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸癌などがその対象となります。特に大腸癌は現代の欧米化した食生活によって、とても増えているともいわれている疾患です。

 

特に大腸癌国内では女性が14人に1人、男性は11人に1人ともいわれており、早期発見が命を救うポイントにもなります。そのため最近ではこの便中ラクトフェリンの検査をする人も増えているのです。

 

便中ラクトフェリン検査のメカニズム

胃腸炎など消化管疾患を早期発見するためには、多くの場合便潜血検査を行われています。しかしこの検査でもまだ発見しにくい場合も多く、便潜血検査で異常がなくても大腸癌や消化管疾患などが発症していると、便中ラクトフェリン検査でより細かく発見することができるのです。

 

そのメカニズムは、ウイルスや細菌、癌によって胃腸内に炎症が起きると、免疫細胞がその部分に集まり、ウイルスや細菌を殺菌していくわけです。そして炎症が大きければ大きいほど免疫細胞である好中球が多く集まります。この好中球は炎症が起こると素早く反応して対処する免疫細胞と言われているものです。

 

そしてラクトフェリンは多機能タンパク質であり、この好中球に含まれている特殊顆粒の成分なのです。そのため炎症がどこかで起こると特殊顆粒からラクトフェリンが放出されていきます。炎症と闘う好中球から生体防御をする好中球エラスターゼの排出もありますが、それより先にラクトフェリンが放出されるため、より早い発見ができる可能性が高いのです。そして便中ラクトフェリンは大腸癌や胃腸炎などの活動性を反映する、安定かつ優れたマーカーだと言われています。

ラクトフェリン比較