ヨウ素が不足すると

ヨウ素はワカメや昆布に多いことや、髪の毛に良いなどの知識を持っている人は多いのではないでしょうか。また、ヨウ素は人が生きるためには絶対必要な微量必須ミネラルの1つなのです。少しだけど、絶対に必要なミネラルとして、どのような働きがあり不足するとどのようになるのでしょう。

 

昆布

 

ヨウ素について

人間には絶対に必要なミネラルの1つで、ヨードとも言われています。ヨードは甲状腺に多く存在しており、甲状腺ホルモンの構成成分となっているのです。海のミネラルとも言われ、海藻にとてもたくさん含まれています。甲状腺には約10mg〜20mg存在していると言われていますが、甲状腺は喉の付近にあるもので、大きさは親指の先ほどだと言われています。形はまるで蝶が羽を広げたような形をしている器官の1つです。

 

正常な維持を保つためにさまざまなホルモンが分泌されていますが、その中の多くのホルモンを分泌する器官であり、それらのホルモンの構成成分となって働いているのです。またヨウ素自体強い殺菌作用があるため医療用の消毒液、うがい薬にも使われています。

 

他にもヨード温泉などもあり、千葉県の白子温泉や新潟の柏崎温泉は有名です。ただし刺激性が強いため飲むことはできないという特徴も。またヨウ素は黒紫色の光沢のある金属の結晶で、溶けると赤褐色の液体になります。

 

そしてコンブやワカメ、ヒジキなどの海藻に多く含まれ日本人は海藻が好きなので、意外とヨウ素不足の人は少ないとも言われています。しかし最近の食生活の乱れや無理なダイエットなどによって、日本人も安心できない状況にもあるのではないでしょうか。

 

ヨウ素の働きと効果

食事から摂取したヨウ素は胃と腸の両方から吸収され、血液によって甲状腺に蓄積されます。トリヨードチロニンとチロキシンなどの甲状腺ホルモンを作るためのホルモンがあります。ヨウ素はそれらの甲状腺ホルモンの構成成分になるのです。

 

そして基礎代謝を高める効果があります。甲状腺ホルモンの構成成分として、交換神経に働き基礎代謝のコントロールを行います。全身の代謝を向上させ、呼吸を高め酸素吸収を高めるため心臓の働きを強くしていく効果も。

 

また甲状腺機能が異常に高まったときに、基礎代謝が過度に高まるバセドウ病の場合はヨウ素摂取は制限されます。またヨウ素がコレステロール値を下げ、脂肪燃焼を促進するという効果も報告されています。動脈硬化予防やダイエットにも効果があるのではないでしょうか。

 

またヨウ素には成長促進効果もおあります。特にヨウ素が構成成分の甲状腺ホルモンは、三大栄養素でもある炭水化物、脂質、タンパク質の代謝を促進し神経活動を活発にします。つまり細胞の再生が活発になると、皮膚や毛髪などを美しく健全に保つこともできるのです。

 

ヨウ素が不足すると

ヨウ素は吸収率が高く、海藻や魚を良く食べる日本人にはあまり欠乏症はいないと言われていますが、やはり世界的にはとても不足しているようです。ヨウ素が不足すると、脱毛、貧血、体力低下、倦怠感、成長障害などが起こります。また血中の甲状腺ホルモンの量が減ると、脳から甲状腺を刺激してもっと甲状腺ホルモンを分泌させようとしますが、それによって甲状腺が肥大することにもなるのです。

 

甲状腺ホルモンは成長には欠かせないホルモンであり、ヨウ素が成長期に不足すると発育異常、精神遅延などが起こることもあります。また出生後に甲状腺腫や甲状腺機能低下の場合はクレチン症が発症することも。

 

ヨウ素の過剰摂取について

ヨウ素を過剰摂取しても多少は排泄されてしまうので、ほとんど心配はないと言われています。しかし長期間ヨウ素の過剰摂取が続くと体重増加、頻脈、筋肉低下、皮膚熱感、また不足したときと同じように甲状腺異常などが起こるようです。

 

以前、北海道住民対象に行った疫学調査によって、尿中濃度が10mg/日を上回るヨウ素摂取のある地域が、他の地域に比べ甲状腺機能低下の発症が多かったと言われています。この調査では尿中のヨウ素濃度の測定であり、1回であったため耐用上限量の算定は難しかったようです。魚が中心の食生活の上、コンブやワカメなど海藻の摂取量が特別多い地域では、ヨウ素の過剰摂取の問題も起こっていたという事実がありました。

 

ヨウ素の必要摂取量にと食品

ヨウ素の1日の必要推奨摂取量は12歳〜17歳が一番多く必要だと言われていますが、男子の12歳〜17歳の必要推奨摂取量は140μg、成人男子は130μg。また女子も同じく12歳〜17歳は140μg、成人女子は130μgとなっています。

 

食品ではコンブ、ワカメ、ヒジキにたくさん含まれています。他にもイワシや鯖、カツオ、ぶりなどの青魚にも多く含まれていると言われています。できれば毎日1食は和食を摂るようにしたいものです。また食生活からあまり摂取できないようであれば、サプリを考えてもいいのではないでしょうか。

サプリ売れ筋比較

ヨウ素の食事摂取基準(μg/日)

性 別 男 性 女 性
年齢等 推定平均
必要量
推奨量 目安量 耐容
上限量
推定平均
必要量
推奨量 目安量 耐容
上限量
0〜5(月) 100 250 100 250
6〜11(月) 130 250 130 250
1〜2(歳) 35 50 250 35 50 250
3〜5(歳) 45 60 350 45 60 350
6〜7(歳) 55 75 500 55 75 500
8〜9(歳) 65 90 500 65 90 500
10〜11(歳) 80 110 500 80 110 500
12〜14(歳) 100 140 1,200 100 140 1,200
15〜17(歳) 100 140 2,000 100 140 2,000
18〜29(歳) 95 130 3,000 95 130 3,000
30〜49(歳) 95 130 3,000 95 130 3,000
50〜69(歳) 95 130 3,000 95 130 3,000
70 以上(歳) 95 130 3,000 95 130 3,000
妊婦(付加量) +75 +110 ― 1
授乳婦(付加量) +100 +140

1 妊婦の耐容上限量は 2,000μg/日とする。

出典元:厚生労働省 「日本人の食事摂取基準」(2015年版)より