マンガンが不足すると

マンガンは私たちの体に必要なミネラルの一つですが、マンガンのことを知らない人も多いのではないでしょうか。マンガンはどのような性質のもので、どのように摂取するのか。私たちはきっと知らずに摂取していると思いますが、不足しないようにするには何を摂取すればいいのでしょう。

 

マンガンとは

マンガンは動植物にとって必要な元素です。体内ではさまざまな酵素の構成成分として必要不可欠であり、抗酸化や代謝などにも深くかかわっています。食品から摂取したマンガンは胃で二価イオンとして溶けますが、腸管で三価イオンとなってから吸収されることとなります。消化管からは3%〜5%の吸収率となります。

 

マンガンが多く含まれている食品のショウガ

 

そしてマンガンは鉄と同じように体内に摂取されるので、食事の中の鉄分の量とマンガンの吸収量は反比例することになります。またマンガンは吸収されると門脈を経て肝臓へ。そこから胆汁、膵臓、腸、そして腸管に分泌されて排泄されていきます。つまり体内に必要ないマンガンは排泄で、ほとんどはコントロールされると言われています。

 

マンガンの働きと効果

マンガンはカルシウムやリンと同じく骨の形成にも石灰化にもかかわり、インスリン促進効果もあります。またマンガンスーパーオキシドジスムターゼなどの酵素の構成合成に必要なミネラルです。またアルギナーゼなどの酵素の働きのサポートをしています。

 

コレステロールの生成や甲状腺ホルモンの促進にも影響があり、神経伝達にもかかわっています。また細胞膜の酸化を抑える抗酸化作用も高いため、細胞の劣化を防ぐ効果もあります。体内の組織には平均して存在しており、特にミトコンドリア内に多く存在しています。

 

また骨代謝、糖脂質代謝、運動機能、皮膚代謝などの全身代謝にも深くかかわり、なくてはならない成分となっています。普通の食生活ではマンガンが不足することは、まずないと言われています。しかし最近は過度なダイエットを行う女性も多く、そういう場合は不足することもあります。

 

マンガンが不足すると

マンガンが不足すると、特に成長期の子どもは骨の異常や成長障害が起こることも。また妊娠障害による不妊や、脂質代謝異常による肥満、糖質代謝異常による糖尿病、皮膚炎、骨形成医症による骨粗鬆症、めまい、耳なり、難聴、生殖機能阻害、運動機能低下などが起こります。

 

マンガンの過剰摂取について

マンガンの不足だけでなく、マンガンの過剰摂取もいろいろな問題があります。まず中枢神経の異常やパーキンソン病のような症状が起こることもあります。また腎炎、精巣障害、肝障害、脳障害、精神病などの障害が起こるとも言われています。他にも過敏症、暴力行為、幻覚、活動障害、統合性運動失調も報告があると言われています。また生殖機能不全による不妊、免疫機能も起こります。

 

マンガンの1日の必要摂取量

マンガンの1日の必要推奨摂取量は成人男子15歳〜17歳が一番多く必要で4.5mgとなり、成人男子は4.0mgとなります。成人女子は15歳〜17歳も成人も同じく3.5mgとなっています。食べ物で多く含まれているものにはショウガ100gに5.0mgで多く含まれますが、100g食べるのは結構大変です。また玉露も100gに4.73mgとなっています。玄米にもお茶わん一杯1.0mg程度含まれます。

 

また海苔、あおさなどには100gに17.0も含まれています。つまり25g弱で1日分の摂取ができてしまうので、毎日海苔を食事にプラスして食べるだけでも十分摂れるのではないでしょうか。また木の実ではクルミが100gで3.44mgと多いので、意識的にクルミをおやつやサラダに入れて、食べるといいのではないでしょうか。

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マンガンの食事摂取基準(mg/日)

性 別 男 性 女 性
年齢等 目安量 耐容
上限量
目安量 耐容
上限量
0〜5(月) 0.01 0.01
6〜11(月) 0.5 0.5
1〜2(歳) 1.5 1.5
3〜5(歳) 1.5 1.5
6〜7(歳) 2.0 2.0
8〜9(歳) 2.5 2.5
10〜11(歳) 3.0 3.0
12〜14(歳) 4.0 4.0
15〜17(歳) 4.5 3.5
18〜29(歳) 4.0 11 3.5 11
30〜49(歳) 4.0 11 3.5 11
50〜69(歳) 4.0 11 3.5 11
70 以上(歳) 4.0 11 3.5 11
妊婦 3.5
授乳婦 3.5

出典元:厚生労働省 「日本人の食事摂取基準」(2015年版)より